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2005年04月28日
通信と金融の融合
クレジット事業参入でNTTドコモの株価は底打ちするか - CNET Japan
NTTドコモがクレジットカード業界に資本参入。流れとしては当然かもしれないが、最大33.4%の出資という額に((;゚Д゚)ガクガクした。いやーどっちも社運かけてるなー。
さらっと今回のケースを分析すると、ポイントはこうだ。
(1)ケータイ市場は2002年くらいを境に新規加入者が減少し、全体的に成長率が鈍化している。
(2)この事実を、通信会社の収益 = ユーザ数 × ARPU(客単価)というシンプルな数式に当てはめると、経営資源を「新規顧客の獲得」から「客単価の増加」へシフトさせるのは当然の流れである。
(3)そこで、ケータイという常に身にまとう通信メディアとの融合に相性がよく、手数料がガッツリ頂ける決済ビジネスに目が向き、i-modeが持つ閉じたネットワークアーキテクチャ(特殊なプロトコルでネット接続するため品質保証)の強みが生かせるクレジットカード事業に参入した。
といったところだろう。つまり、今回のクレジットカード会社への投資は戦略論の教科書に載せても大丈夫なくらい妥当な意思決定だと僕は思う。
さらに今後のケータイ市場の動向も踏まえて指摘すると、
(4)じきに番号ポータビリティが実現してしまえば、端末デザインや料金体系の微妙な変化でユーザが鞍替えしてしまい、熾烈な消耗戦を招くことは眼に見えている。
(5)従って、番号ポータビリティ制が実施されるまでに、各社はいかに既存顧客を囲い込み、他社との間にスイッチングコストを作り出せるかどうか
といった点が、同市場における今後の命運を分けることになるのである。
つまり、これからのケータイキャリアはいかにユーザに「いまさら他のケータイ会社に変えられない」と言わせるかどうかが肝なのだ。そのためのスイッチングコストは、例えばキャリアに紐付いたメールアドレスであり、そしてこれから始まるクレジットカード機能かもしれない。その場合、決済情報の蓄積は有効なCRM戦略の鍵となるだろう。
そもそもケータイ業界に差別化なんて概念が出てきたのもここ2年くらいの間だ。それまでは市場自体が爆発的に拡大していたので特に戦略策定しなくても各社とも業績が右肩上りだったからだ。しかし、徐々にマーケットキャパが近づいてくると、限られたパイを奪うゲームへと市場構造が一変したのである。そこで「デザイン」や「RFID搭載」といった付加価値で差別化を図る必要が出てきた、というのが現在のケータイ市場の動向だ。これから各社がどんなサービスを出して、どんな付加価値でユーザに継続のインセンティブを訴求するのか、今後のサービスラインナップを注意深くウォッチしたい。
こんかいのドコモによる金融業界への参入に関する分析は、小林雅のブログ-ベンチャーキャピタリストの独り言にも詳しい。今回の戦略の妥当性についてもっと詳細な概算(謎)がされていて良いお勉強になります。
それにしても、
通信会社の金融ビジネス化は、以前からマッキンゼーさんがよく論文を書いていた。しかし、実現性という意味では低かったと思う。というくだり、気になるな。この論文読みたい。入手方法知ってる方はコメントくださいな。
投稿者 shimada : 2005年04月28日 16:01
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